2014年1月4日土曜日

LIFEBOOK WS2/M(SH90/MのWEBカスタマイズ版)のインプレッション

また悪い癖が出てしまい、ThinkPad Edge E430を持っているにもかかわらず、年末に富士通のLIFEBOOK WS2/M(SH90/MのWEB限定版)を買ってしまいましたので、そのインプレションなどを書いてみます。

このWS2/Mを選んだ理由は、

  • バッテリーの持ちがよさそうなこと
  • 13.3インチで理想的なサイズだったこと
  • WQHD(2560x1440)の高解像度液晶で、作業効率が上がりそうだったこと
  • 光学ドライブを内蔵していて、HDDへの換装もできそうだったこと
が挙げられます。
実際にちょっと使ってみた感想としては、
  • バッテリーは10時間も持ちそうもない。
    まだバッテリーでの本格稼働はさせていないけれど、減り方が早く感じられる。「電源プラン」を省電力にしてWEBブラウズや文書作成くらいであれば10時間くらいは持つのだろうけれど、やはり「省電力」設定では、個人的にはモッサリし過ぎです。Core i7-3612QM→Core i5-4200Uの移行では、ストレスを感じます。電源プランを「バランス」にすれば、まあまあのレベルになりますが、それでもやっぱり遅いと感じます。
  • 画面サイズと持った時のなじむ感じはなかなかよかったです。
    1.5Kg程度の重さも、最近のウルトラブックからするとかなり重い方ですが、ThinkPad E430が2.2Kgくらいあったことから考えると、全然軽いし、薄くて気に入っています。
  • WQHDのIGZO液晶はかなりいいですね。
    文字がかなり滑らかです。または、文字サイズを小さくしても文字が潰れないです。読めるかどうかは別ですが。Visual Studioなどの大きめのアプリを開いても、半分くらいはテストアプリの表示に残しておける感じです。
  • 光学ドライブは9.5mm厚なので、これまで使ってきたHDDマウンタキットSST-TS06Bが使えないです。
という感じです。ちなみにHDDは速攻でSSD(東芝HD5dシリーズ、7mm厚)に換装しています。メモリも2+2GByteを2+8GByteに変更しました。(DDR3Lが要求仕様のところ、気が付かずにDDR3の8Gを買ってしまいました。取り付けたところ問題なく動いているようで、Windowsのメモリテストもパスしました。消費電力は増えているのでしょうが・・・。)



初のウルトラブックということで、キーボードのストロークがかなり少ないことに少し戸惑いました。最初は打ちにくいと思いましたが、慣れればそうでもないです。セパレートキーボードでピッチも十分空いているので問題ありません。

それよりも、タッチパッドの方が問題です。2回タップ&ドラッグでウィンドウなどを動かそうとしても効かないことがよくあります。少しコツがあるようですが、それでもやりたいことがすぐに出来ないのはちょっとイラッとします。その点では、ThinkPad Edge E430のタッチパッドは非常によく出来ています(とはいえ、トラックポイント、通称「赤ポッチ」を常用するのであまり関係ないのですが)。

それから、指紋認証機能についてですが、Windowsのログオンに使えるのは当然としても、Google Chrome系ブラウザでのパスワード入力に使えないのは想定外でした。LIFEBOOKに付属のOmni Passというツールでは、IE以外のブラウザには対応していないようです。こちらも、ThinkPad Edge E430の、AuthenTecのTrue Suiteに軍配が上がります。

バッテリーの持ちが期待したほどではなさそうであることもさることながら、やはり動作のモッサリ感が一番残念です。そのあたりを少し調べてみました。
「省電力」設定では負荷をかけてもすぐにはturbo boostが効かず、負荷が少し続く状態(0.5秒くらいか?)になると、最高周波数である2.25GHzまで上がるようになっているからのようです。つまり、瞬時に終わるような処理が断続的に続くような状態では、CPU本来の性能を出しきれないのでしょう。
次の画像は、「省電力」で負荷をかけた場合のタスクマネージャの表示です。自作アプリ(マルチコア対応済み)を実行して、いきなり全コアをブン回します。
立ち上がりが若干緩いのがわかります。
一方、「バランス」で負荷をかけたのが次のものです。
クロックの立ち上がり急峻であることが分かります。
というわけで、「省電力」は使わず、基本的に「バランス」で運用することになりそうです。

それと、ちょっと気がついたのですが、上の画像でハンドル数がやたら多いことに気がつきました。そして、時間とともに増えていっています。どうやら、プロセスのどれかがハンドルリークを起こしているのではないでしょうか?
調べてみると、DoOPControl.exeというプロセスのハンドル数はやけに高いです。そして、時間とともに増えています。これのせいでしょう。調べてみると、DiMix関係のサービスのようです。LIFEBOOK WS2/Mにプリインストールされているものですが、特に使う予定はないので削除してもいいですかね。必要になった時、これだけ再インストールできるのでしょうか?とにかく、ハンドリリークを起こすようなサービスはお断りです。当面はサービスの再起動で対処しますが、修正版が提供されないようでしたら、そのうちに削除します。DiMixを開発しているDigiOnさんとは仕事で少し関わったことがありますので、ちょっと残念な気持ちです。

現時点での総評としては、このLIFEBOOK WS2/Mを買ったのは勇み足だったかな?という感触です。円相場が違うとはいえ、6万円台で買えたThinkPad Edge E430に対して、このLIFEBOOK WS2/Mは13万円台であり、省電力と謳われたHaswelなのである程度負荷をかけてもバッテリのもちがそこそこ良いものと期待していたのですが、結局は負荷をかけるとカタログスペックには遠く及ばない感じなので残念です。良かったのは、液晶画面の広さ&キレイさと、ウルトラブックならでは薄さとそこそこの軽さだけですかね。

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